模型の製作代行などで個人事業化するメリットについて考えてみた。

今年も確定申告締切の季節がやってきました。
自分は、相変わらず、数日前から1年分の仕訳をして
決算資料を作成するというバタバタな確定申告でしたが、
何とか無事、確定申告と納税を終わらせる事が出来ました。

この時期、色々なところで開催されている確定申告書等作成コーナーや税務署に足を運ぶと、
本当にたくさんの方が確定申告をされていて、係員の方と色々な駆け引き?が行われていて、
他人毎とはいえ、毎回、ハラハラした気持ちになります。

そこでふと、思ったのですが、
ワンフェス等でディーラー活動されている皆さんや、モデラーの皆さん、
製作代行をされている方、ヤフオクで完成品を販売されている方など
模型関連でお金を稼いでいる方は個人事業として手続きされているのかな?
もしかしたら、個人事業を開業してみたいけど、
難しそうだから、そのままにしている方とかいるのでは無いかな?と思いましたので、
ちょっとだけその辺りについて、個人的な経験から手順や考えをまとめておこうと思いました。
(あと、来年の自分に向けて、今年の決算処理の反省も記録しておこうかと思います。)
もし、個人事業の開業を意識されている方がいて、参考になればと思います。

開業届け

まず、この時期になると確定申告という言葉が色々なところで目に付くようになります。
サラリーマンとして社会人となった方は、確定申告自体をあまり意識する事は無く、
マイホームを購入したり、仕事を退職した時に初めて確定申告を行うという方も多いのでは無いでしょうか?
(代わりに年末調整というのはご存知の方が多いのでは無いでしょうか?)

副業や株・FXなど給与以外の収入がある場合も
基本的には確定申告を行う必要があります。
(20万円以下の場合は不要など条件がありますが)
最近は同人活動等、様々な手段で収入を得ている人も多いと思いますので、
確定申告されている方も増えているのではないかいう気もします。
(ツイッター等でもよく「確定申告完了!!」といった旨のツイートを見かけますし)

ガレージキットの製作代行をされている方とお話する機会は色々あるのですが、
あまりこの辺については、話を聞いた事が無いので、
どのようにされているのか分からないのですが、
個人的に収入を得る為に何か支出があるような活動で利益を得ているのなら、
やはり、きちんと事業所得として、確定申告する事をおススメします。
(制度的に有利な点が多い為)

なぜ、おススメするかというと、一番分かりやすいのは、
10万円か65万円の青色申告特別控除が受けられる事では無いでしょうか?
特別控除では何ぞや?となるかもしれませんが、
収入金額から必要経費を引いた所得から10万円または65万円が控除され、
税金の対象となる金額がその分安くなるというものになります。
例えば、年間のガレージキットの製作代行の売上が80万円、経費が50万円だった場合、
80万 – 50万 = 残り30万が課税対象所得となるのですが、
さらに控除を受けて30万 – 65万 = 0(マイナスにはならない)となり、
税金を納める必要が無くなります。
これは極端な例えですが、65万というのは結構大きい金額かと思います。
では、この65万の特別控除を受ける為にはどうすればいいかというと、
一定期間内の「青色申告承認申請書」の提出&承認と、複式簿記による取引の記録が必要となります。
申込みについては、青色申告書による申告をしようとする年の3月15日までに
「青色申告承認申請書」を所轄の税務署に提出する必要があります。
もし、今年分の確定申告(来年の3月)を青色申告で行いたい場合、明日中に提出する必要があります。
一応、例外?もあって、新しく事業を開始した場合は、
その開業日から2ヶ月以内であれば、申請する事が出来ます。
では、その開業日がいつ?というのを証明する為に、「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。
(開業届と言われる書類ですね。)
この開業届については、よくフリーランスの独立話で提出すべき、すべきではないと話題になりますが、
基本的に3月15日以降に青色申告承認申込みをする為に提出する事が多いようですので、
青色申告を受けたい人は、これを出せば安心ですね。というもののようです。
(特に強制では無いようですので)

ちなみに知り合いにも、よく質問されて、
いつも自分の分かる範囲で答えているのですが、
青色申告のあたりの話になると、
「なんだか面倒くさそうなので、もういい。」というような感じになるのですが、
青色申告する事が出来れば、10万円か65万円の特別控除を受ける事が出来ますので、
結構、重要な事では無いかな~?勿体ないな~?と個人的には感じています。

私は、この制度を知ってから、
3日後には個人事業の開業届出と青色申告承認申請書を提出しに近くの税務署に行きました。
理由は、65万の控除がめちゃくちゃ魅力的だったからです。
(当時、会社員でしたので副業で65万稼いでも税金が増えない!!という不純な動機でした)

あと、特別控除を受ける条件の複式簿記による仕訳の記録は、
大変そうなイメージがありましたが、
実際にやってみると、そこまで大変な事ではありませんでしたし、
65万を相殺する程のデメリットとは思いませんでした。
WindowsPCのある人は、弥生の青色申告などの専用アプリを使いこなせると、更に楽になりますね。
ただ、仕訳は定期的に記帳しておくのがいいですね・・・。
今年こそは、きちんと毎月処理しよう・・・。

ただ、近年は事業所得や青色申告の申請が認められない場合もあるようです。
ただ、やみくもにNGを出しているわけではないと思いますので、
しっかりと事業について説明をする等、税務署の担当窓口に相談されるのが良いかと思います。

あと誰でも受けられる特典ではありませんが、青色申告の特典には、
一緒に生活している家族への給与も経費に計上できるというものがあります。
(一応、白色申告者の方でもある計算方法に基づいて一定の金額を必要経費に計上する特例があるようです)
ディーラー活動などでは、例えば自分が原型制作等をしていて、配偶者がWEBサイトを更新したりする宣伝作業をする場合、
その宣伝作業にお給料という形でお金を支払えば、それを必要経費として計上する事が出来ます。
(予め、届け出が必要なのと、給与をお支払した家族は控除対象配偶者や扶養親族から外れてしまうので、
 金額によっては、家計全体では税金が増えてしまう可能性があります。
 共働きで配偶者が稼いでいて、扶養家族から外れている場合はいいかもしれませんね。)

経費については、よく出てくるキーワードなので、
ご存じの方も多いと思いますし、気になる話題だと思いますが、
青色申告だからとか、雑所得だからといった事による認識の違いは無いようです。
その収入を得る為に支払った支出は必要経費として計上する事が出来るので、
この点については、特にメリットは無いです。
ただ、個人的には、青色申告をしてきちんと帳簿に記録を残しておいた方が、
税務署から説明を求められた時に説明しやすいと思います。
あと、キチンと決算書を作る事で、事業全体の状況を客観的に把握する事が出来ますので、
それはそれでメリットなのではないかと思います。
(経費について、私は領収書を全て綺麗にA4用紙に糊付けして、日付順に並べて保管しています。)

ただ、金額が10万円を超える設備やソフトウェアなどを購入する場合は、
青色申告のほうが有利な特典があります。
通常、金額が大きな設備やソフトウェアとなると、
一括で経費に計上してはならないルールとなっていて、
減価償却資産という事で一定の計算方法に基づいて、
数年にかけて経費計上していく必要があります。
例えば、デジタル造形でよく利用されている「ZBrush」ですが、
販売価格が税込で101,520円です。(2017/3月現在)
これを経費として計上する場合、10万円以上20万円未満の減価償却資産となりますので、
3年間かけて減価償却していく事になります。
(実際にソフトを購入した年に現金は101,520円出ていきますが、
 帳簿上では、33,840円しか経費に計上できません。
 ZBrushの購入金額を税抜きで計上すれば10万円以下となるので、
 備品などの科目で一括計上出来ますが、
 税抜き価格で計上しようと思うと、それはそれでまた大変な条件があるようです・・・。)
ところが青色申告者であれば、少額減価償却資産の特例というものを受ける事が可能で、
平成18年4月1日から平成30年3月31日までに取得した取得価額10万円以上30万円未満の減価償却資産については、
取得価額の合計額のうち300万円に達するまでその年の必要経費に計上できるというものになります。
という事は、前述のZBrushは全額、今年の経費に出来ますし、
30万未満であれば、Mac等を購入しても全て経費として計上する事が出来ます。
(経費に計上しますが、決算書には固定資産として記録して提出する必要がありますので、
 消耗品では無いという事に注意が必要です。売却とかすると色々面倒です。)
これは結構大きいのでは無いでしょうか?
この特例が適用されるのは、あと約1年となりますので、
実質、今年の青色申告がラストチャンスでは無いでしょうか?
(来年でも3月までならいけますが)
あと、仕事で使うカメラ等も必要経費として計上するのであれば、有利なのでは無いでしょうか?
(大三元レンズとか)

以上になりますが、如何でしょうか?
私自身は、個人事業としての開業と青色申告を行った事で、
金銭的な利益を得る事以外にも様々なメリットがありました。
個人的には、実際に事業を運営する経験を得た事で、仕事に繋がる事もありましたし、
色々と日々勉強になっていると思います。
また実際に仕訳を記帳していく事で、お金の流れを知る事も出来ますし、
税務の知識も少しずつですが蓄積されていると思います。
この辺りは、是非、若い人に経験してもらいたいと思うところです。

最後になりますが、
確定申告とか青色申告とか、複雑で分かりにくい上に、
ネット上には色々なアドバイスや情報が散乱していて、
何が本当か混乱してしまう事も多いかと思いますが、
国税庁の税金について解説されているサイト「タックスアンサー」に
詳しく記述されています。
ここに記載されている事が正確かと思いますし、
少しでも不安があれば、
税務署の相談窓口に質問されるのが良いかと思います。
思った以上に親切丁寧に説明をいただけるので、是非、活用されてみては如何でしょうか?

今回は思いつきで書いた記事で、ちょっと怪しい記事&読みづらかったかと思いますが、
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

次回はまた、ワンフェスのレポートを再開したいと思います。

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