【GWC act.XVI ワークショップ】デジカメでフィギュア撮影の実演・解説について(ISO感度編)

GWCへのカウントダウンが宇宙戦艦ヤマトの最後のように迫ってきていますが、
シャッタースピード、絞り値(F値)に続いて、今度はISO感度について記事を書きたいと思います。


その3 ISO感度

この言葉もデジタルカメラの世界では頻繁に登場してくるのではないかと思います。
ただただ数値を小さくしたほうが良いとか、
ISOは100固定でしょ?みたいに極端な話も見かけた事があります。
ISO感度についても、意味やメリット・デメリットはありますので、
何となくでも写真に与える影響を掴んでいただけたらと思います。

それでは早速、写真を交えながら説明していきたいと思います。

こちらの写真、何が写っているか分かりますか?
残念ながら何も見えません。
わざと周りの照明をうす暗くして、
さらに手ブレしないシャッタースピードかつ、F値11の絞り気味で撮影しています。
因みにISO感度の説明をするためにISO感度も表示しています。
ISO感度サンプル写真

次にISO感度をアップした写真を見てみましょう。
ISO感度サンプル写真2
カメラで設定できる最大値にして撮影した写真がこちらです。
ISO感度サンプル写真3
如何でしょうか?
周りの照明などは変更していません。
ISO感度のみ変更した結果です。
何も見えない状態からぼんやり輪郭が見えてきて、更にISO感度をアップすると
色もハッキリと見えてきました。

さて、ここでISO感度の説明に入りますが、
ISO感度とは、ウィキペディアによれば国際標準化機構(ISO)で
策定された写真フィルムの規格の事を指しており、
フィルムでは感度と表記されており、どのくらいの光を記録できるかの目安を表しています。
デジタルカメラの世界では、センサーの光を記録する感度の設定値になります。
光を記録する感度といっても、言葉だけだと何の事か伝わりにくいと思いますが、
上の写真のように見比べていただけたら、何となく意味が伝わるかと思って撮影してみました。

ざっくりと説明すると、ISO感度の数値を大きくすると、
センサーはより少ない光量(暗い)でも映像を記録できるようになります。

暗い状況(センサーに当たる光が少ない)でも、映像を記録できる事と何が嬉しいでしょうか?
センサーに当たる光が少ない状況でも映像を記録できるという事は
シャッタースピードを速くした場合や、絞り値を大きくした(絞る)場合でも、
写真を暗くせずに撮影できるという事になります。

という事は、ある状況で撮影する時に、
シャッタースピードをより速くして手ブレを防止したり、
絞り羽根をより絞って被写界深度を深く(ピントの合う範囲を広げる)撮影する事が
出来るという事になります。

これはかなり大きなメリットではないかと思います。

※よくISO感度の説明に暗いところでも明るく撮影できる!!といった説明を見かけますが、
 個人的にはシャッタースピードや絞りに余裕が持てる事が大きなメリットだと考えています。

特にワンフェス等の会場では、光量が不足気味で手ブレが起きやすいので、
ISOを大きめに設定する事でシャッタースピードを速めています。

フィルムカメラとデジタルカメラを比べた時、デジタルカメラの特徴の1つとして、
センサーの設定値(ISO感度)を自由に変更できる事が挙げられます。
(フィルムカメラの場合、フィルムの交換が必要です)

さて、ここまでISO感度を大きく設定する事のメリットについて、
説明してきましたが、残念ながらISO感度を大きくする事で生じるデメリットもあります。
それは「ノイズ」です。
先ほどのISO25600で撮影した写真を見ていただくと画質という点ではかなり汚く写っていて
それが気になった方もいらっしゃるのではないかと思います。
同じ状況でISO200に変更し、シャッタースピードを遅くして
同じように明るく撮影した写真と比較したものが下の写真です。
ISO感度サンプル写真4
さらに拡大して比較してみます。
ISO感度サンプル写真5
拡大してみると、余計にノイズの存在が気になりますね。

このノイズですが、センサーに少ない光でも映像を記録させていますので、
光が十分な場合に比べて、多少無理矢理に映像を記録させています。
ISO感度を高感度(数値を大きく)した場合、センサーに入ってくるデータ(信号)を電気的増幅し、
映像データとして記録している状態なのですが、元々情報が足りていない状態ですので、
信号を増幅すると足りていない部分も増幅されていきます。
それが写真データのノイズなのですが、
大きく目立つ結果となって映像に表れてくるという事になります。
ISO感度を大きくすると、画像が汚くなるという事を覚えている方も多いのではないでしょうか?
(よくISO感度の上限値を気にされている話も聞きますので)

そして、このノイズの発生度合について、
デジタルカメラでは、センサーの性能によって大きく結果が変わってきます。
基本、新しい機種のほうが搭載しているセンサーは高機能かと思いますので、
できるだけ新しいカメラを購入したほうが良いと言われるのは、
この辺りが理由かと思います。
また、センサーサイズや画素数も関係していて、
基本的にセンサーのサイズが大きいほうがノイズが発生しにくいと言われています。
(光を取り込む面積が大きい分、少ない光量でもしっかりとデータを記録できるようです)
私も実際、フルサイズカメラとAPS-Cサイズのカメラを利用していますが、
フルサイズカメラのほうがノイズが目立たないと実感しています。
あと、画素数の話もよく聞く話で、
画素数が少ない方がセンサー上の
1素子(1ピクセル分のデータを記録する部分)の面積も大きくなる為
少ない光量でもしっかりと記録できるという事のようです。
高感度に強いカメラと謳われている機種は、良いセンサーを搭載していて、
色々な所で使いやすいのではないかと思います。

あと、ほとんどのデジカメにはISO感度の上限を設定する機能があり、
必要以上にISO感度を引き上げないようにする事ができます。
これは、ノイズを不用意に必要以上に発生させないように
予防線として利用する事ができますので、大変便利です。
下の写真は窓際の明るい環境で撮影したのですが、
最初ISO感度を500に設定している事に気付かずにそのまま撮影をしていました。
鹿島の髪の毛の影の部分などアップにしてみると、
結構ノイズが発生しているのが見えると思います。
明るい環境でISO高感度

ここまであまり、まとまりのない話になってしまいましたが、
ざっくりと説明すると、
ISO感度は暗い写真でも明るくしてくれる設定(ノイズを発生させますが)という事になります。

フィギュアや物撮りで、三脚を利用するような撮影方法では、
前々回の記事でも説明しましたが、シャッタースピードはいくらでも遅く出来ますので、
ISO感度は、そのカメラの標準設定固定でOKかと思います。
360°Viewer用の写真など三脚を利用した写真は、全てISO200で撮影しています。
(ニコンのデジタル一眼はISO200が標準ですね)
ISO感度を低くする事も出来るので、ISO感度を低くして、
ノイズの発生を抑えて撮影するという事も可能ですが、
あまりISO感度を低くすると、それはそれで別のノイズを発生させるようです。
下の写真は、撮影ブースの照明を点灯して、ISO200とISO100で撮影した写真になります。
ISO100くらいですので、特にノイズに関して違いは無いように見えますね。
ISO感度サンプル写真6

三脚を利用して撮影する場合は、ISO感度を気にするより、
撮影ブースを利用するなど照明に使ったほうが綺麗な写真が撮れるかと思います。
(あと、最初のほうで紹介したISO高感度の写真が黄色っぽいのは
 撮影ブースの照明を点灯せずに、室内の蛍光灯の明かりを利用しているせいです。
 部屋の蛍光灯が電球色ですので・・・)

ただ、ノイズを減らしたいあまり、ISO感度をまったくアップさせないというのも
勿体無い話かと思います。
私は手持ち撮影の時は、基本ISO感度をアップさせています。
屋内撮影の場合は、ISO1600くらいまでは利用しています。
(もっと上位機種のカメラになれば、まだ大きな設定値でも撮影できると思います)

屋内の撮影等ではISO感度をアップして設定する事で、
明るく、しかも楽に撮影する事が出来ます。
ISO感度サンプル写真6
(屋内でISO感度高めで撮影していた写真を探していたら、
あみあみ店内(左)と猫鯖さんの写真(右)がありました。)
多分、ISO100や200で撮影していたら、手ブレ写真を量産し、
もっと暗い写真になっていたのではないでしょうか?
やっぱり適切な設定は必要ですね。

という事で、必要以上に文章が長くなってしまいましたが、
以上、ISO感度の説明になります。

ここまで読んでいただいて、写真の写り方には、
シャッタースピード、絞り値、ISO感度がお互いに影響している事が
ざっくりとでも掴んでいただけたでしょうか?
どんな写真もこの3つの設定値を組み合わせて撮影しているという事を意識してもらえれば、
こうしたらどうなるだろう?ああしたらこうなるだろう?と
少しずつ色々試してみたくなってくるのではないかと思います。
一眼レフカメラを買ったけど、
マニュアルモードは難しくて使った事がないという方も多いのではないかと思いますが、
色々試していると、もうマニュアル撮影でなければ物足りなくなってくるのではないでしょうか?
自分で色々決めて撮影する事で、
カメラで撮影するという行為がより楽しくなってくるのではないかと私は考えています。
(逆に慣れてくるとオートが楽という事もあるかと思いますが・・・)

GWC当日は、シャッタースピードは音、
絞りはレンズの絞り羽根を見ていただこうと考えておりますが、
ISOは実際に撮影した結果を見ていただこうと考えております。
(写真を写しだすモニターみたいなのがあるかな?)
あと、この記事でも利用している撮影ブースと照明一式、
あと市販のPVC美少女フィギュアを会場へ持って行く予定です。
もし、良かったらお手持ちのデジカメを使って撮影してみてください。

一応、シャッタースピードの記事と、絞り値(F値)の記事のリンクを張っておきます。
デジカメでフィギュア撮影の実演・解説について(シャッタースピード編)
デジカメでフィギュア撮影の実演・解説について(絞り値(F値)編)
もし、興味がありましたら、これらの記事も読んでいただけたらと思います。

あと、前回、3月に開催されたGWCの際、
同じ会場で撮影した時の露出を参考情報として掲載しておきます。
もし、今回はカメラのマニュアルモードでの撮影にチャレンジしたい!と
いう方がいらっしゃいましたら、
参考程度にしていただけたら幸いです。(これが正解という訳ではないのであくまで参考程度で)

もし、9/23(土)に難波へお越しの方は、是非、GWCの会場にも立ち寄ってみてください。
魅力溢れるガレージキットや作品と巡り合う事ができると思います。
会場への道順は、GWC公式サイトのTOPページに写真付きで紹介されていますので、ご確認ください。
地下鉄御堂筋線の改札から地下でそのまま建物に繋がっていますので、
雨でも安心です!!

それでは、今回もここまで読んでいただいてありがとうございました!!

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